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凡庸なるがままに。


by michelle_s
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アタック25完結編(2)

 スタジオに入り、まず解答者席に一人ずつ着く。私の席は青。一番端で、座っている姿がカメラに横から映し出される最も危険な席だ。赤の人は座る瞬間に早押しボタンをいちびって押していた。さすが大阪人だ。そのボタンの音に観客がみな
「おおー(これがあの音!)」
とどよめき、ディレクターさんが
「ものすごい反応のええお客さんですねえ…」
と感心する。

 テレビの視聴者側からは見えないようになっているが、解答者席の内側には
・早押しボタン(右・左両方)
・モニター
・全員の現在の点数表示
・自分に解答権があるかどうかわかるランプ
がある。それらの説明をひととおり受け、解答者紹介の時に顔の周りでなにかやってください、という打ち合わせをやったのち、児玉さんと沢木さんがスタジオ入り。スタジオの雰囲気があきらかに本番のものに近づいて行く。
 児玉さん、沢木さんをはじめスタッフの皆さんの紹介があった。その中に「アタック24の長老」と称される、83歳の顧問のおじいさまがいらっしゃった。パネルの取り方に関しては世界一詳しいといわれる方である。この方が紹介されると普段テレビに映ってはいない方だが、やはり重鎮という雰囲気がスタジオ中に伝わり、皆大いに拍手をしていた。
 リハーサルが始まる前、一旦席から降りて児玉さん・沢木さんと解答者4人で記念撮影をする。おふたりを中心に撮るのだが、
「女性が中に…」
ということで、沢木さんの横に私が立つことになった。後日郵送とのことでまだ出来上がりは見ていないが、さぞかしおもしろみっともない映り方をしていると予想される。いつも写真を撮られる時はすこしでもデブが緩和して映るようにと斜めに立つのだが、それを児玉さんに
「ほほう。なかなか気合いが入っていますねえ」
と指摘される。いやお恥ずかしい。
 写真撮影後、席に帰ろうとしたら児玉さんに
「戦うんだからその前に握手とかしましょうよ」
と促され4人で「がんばりましょう」とぎこちない握手をした。私はすっかり冷房で手が冷たくなっていて申し訳なかった。

 さて再度椅子に着き、カメラ位置を調整しながらリハーサルである。これは主にボタンの早押しとパネルの取り方を練習するためだ。私はここではちゃんとできたにも関わらず、本番では2回同じ間違いをした。 
 早押し練習では今までに使ったオープニングクイズで一斉に押す練習。ちなみに問題は「山口もえ」だった。
 その後、ひとりひとりに簡単な問題を出して発声練習がてらパネルを実際に指定する練習となる。私に割り振られた問題は
「マツケンサンバ2に続き、マツケンサンバ3を出す俳優は誰でしょう?」
だった。
「(…引っかけとかじゃないよね…)松平健!」
と答えたら、児玉さんはいつもの「結構」とか「正解」ではなくて
「ごめんなさいねえ、バカにしてるわけじゃないんですよ」
とおっしゃっていた。
 で、はっきり大きな声でパネルを指定しなければいけないのだが、私は常日頃そんなに声が小さいほうではないと思っている。しかし声質がくぐもっているというのか、どうも今ひとつ元気がないように聞こえるらしく、4回ほど繰り返しとなった。どうも、このあたりで知らないうちに緊張感が高まっていたらしい。
 そしてリハーサルの最後はこんな問題で締めくくられた。
沢木さん「三択です。司会の児玉清さんはどのように夏休みを過ごされたでしょう?1番、ハワイの別荘」
児玉さん「ほうほう」
沢木さん「2番、軽井沢の別荘でゴルフ三昧」
児玉さん「うん、いいねえ」
沢木さん「3番、仕事仕事の夏休み」
これを赤の方が「2番!」と答えると児玉さんは
「ははは。全部嘘だ」
とおっしゃっていた。本当にお茶目な人だ。

 リハーサルはこれで終了。マイクの位置などの微調整をした後、すぐに本番に入る。本番での駄目っぷりは皆さんご覧になっただろうから、ご報告することももう余りないのだが、しかしちゃんと書くのが応援してくださった方々のためにも筋というものだろう。一旦踊り始めたら踊りきらねばならない。

ということで、つづきます。 
by michelle_s | 2005-08-28 21:15 | アタック25