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凡庸なるがままに。


by michelle_s
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戦国自衛隊1549

 昨日みなとみらいに「戦国自衛隊1549」を観に行ってきた。「戦国自衛隊」は私が小学生のころ角川映画がブイブイ言わせて(死語)いて、千葉ちゃんがやってた記憶があるんだけど実は見たことがなかったので興味があった。が、今回のストーリーは半村良の原作を「亡国のイージス」の福井晴敏がリライトしたものなんで、だいぶ違うらしい。
 ネット(というか2ちゃん)では
「原作好き」からは「ストーリーを改悪しやがって」
「昔の角川好き」からは「江口洋介プッ」
「軍事ヲタ」からは「カールグスタフでコブラ落とせんのかよ」
「戦国ヲタ」からは「雑兵までいい甲冑着すぎ」
などと細かく突っ込まれまくってかなり不評なんだけど、たぶん今回のリメイクはいろんな方面にちょっとずつ対応しようとしたんだと思う。だから専門的に観ようとしたら突っ込みどころだらけなんだろうけど、そういうものを脇に置いといて、飛行機の中で見る映画ぐらいの気持ちで行けば結構面白いのではないかと思われます。少なくとも私はそれほどつまんなくもなかったし、いくらつまらんといわれようと、この程度では東映「デビルマン」が投下した燃料には程遠く及びません。ま、「シスの復讐」と同じ値段かと思うと、ちょっと高いかもしれない。ダラーっと観られる娯楽作、という意味では割と成功してると思うんだけどねえ。
 ということを差し引いても、江口洋介に最後まで違和感があった。故ナンシー関師匠が、
「平幹二郎の演技はテレビにおいては過剰」
という指摘をしていたことがあったけども、この映画では江口洋介の演技、セリフ回しだけがフジテレビのままで物足りなかった。
 そもそも、この映画のアイディア自体荒唐無稽で冷静に考えるとアホみたいな設定なのだが、大風呂敷を広げてこそのSF映画・小説と言えるし、荒唐無稽なモノを熱く映画にするのが昔の角川映画のよかったところなのではないか。そのいい意味でアホな勢いを削がないためには鹿賀丈史とか伊武さんみたいな、映画サイズの演技が必要だと思う。だいたい江口では自衛隊特殊部隊出身という設定なのに筋肉が足りないよ。

 でもまあ、私が言いたいのはですね、
北村一輝萌えー
これに尽きますね。あの人の濃い顔があれほどまでに戦国時代にハマるとは。こんなことなら今年の信玄公まつり見に行っとくんだった。ちぇー。

 それにしてもなんだ、「戦国自衛隊」というと子供のころイトコがラジオかなんかで聞いてしきりと言っていた、
「すんごく痔が痛い」
というダジャレが頭を離れないのでこまる。
by michelle_s | 2005-07-15 12:54 | 音楽と映画