凡庸なるがままに。


by michelle_s
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カテゴリ:まんが( 20 )

「熱血コロコロ伝説!」

 復刊ドットコムからこんな案内が来ました。
「熱血コロコロ伝説!全10巻」刊行
 ちょこちょこ復刊リクエストに投票してたんで、こういう形で復刻するのかーとリンク先をチェック。うーん、読みたいのはVol.2と3だけかな。結構コロコロは長い間読んでいたような気になってたんだけど、振り返ってみれば小学生の頃の2年間ぐらいのことだったのね。「あらし」はデフォですが「ザ・ゴリラ」が読みたい、ゴリラが。
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by michelle_s | 2007-03-22 08:37 | まんが

更新しなさすぎなので

 ここ最近買ったまんがメモでも書いときます。とその前に。あんまりヒトの悪口はよくないのですが、あるある大事典が打ち切りだそうで。あの番組で特集→スーパーで特定の商品がなくなるって図式(「衆愚政治」って言葉すら思い出す)、にうんざりしてたから、今回の件は納豆業界は気の毒だけど私はすっきりしてます。

 で、年末からのここんとこ1ヶ月ぐらいの間に買ったまんが。
●内閣総理大臣織田信長(志野靖史)全8巻
 ヤフオクで4000円でゲット。9600円までつり上がった前回(12月14日参照)買わなくてよかった。予想通り面白い。帰省する時、旦那が全巻持って帰って読んでた。
●暗黒神話、孔子暗黒伝(諸星大二郎)集英社文庫版
 今までなんで持ってなかったんだろう。ふたつとも全1巻とは思えない濃さ。これ中学生ぐらいで読んでたらかなり影響力があったと思う。
●いよっおみっちゃん(山田芳裕)
 これもいつか買おうと思ってたら、いつの間にか絶版になっていて慌ててヤフオクで購入。800円。モーニング掲載時に全話読んでたけど、「へうげもの」の後で読んだら独特の擬音と人体ぶった切り描写はこのときからあったんだなあと感心。
●リトル・フォレスト(五十嵐大介)全2巻
 これはアフタヌーンでちょこちょこ読んでて気になってたんだけど、
アムプリンを注文した時になんだかこのまんがを思い出して買ってしまった。最初はなんだかうまそうな食べ物に惹かれただけなんだけど、まとめて読むと私みたいな怠け者には、雑誌で煽られる「ロハス」とかじゃないこういう本当のスローライフっていうか農本主義な生活は無理。不可能。という思いが何よりも強烈に感じられる。こっちの方がいいですよー、と主張してるまんがではないんだけど、まぶしいぜ。

 こんなところですか。もっと買ったような気がしてたけど、割と普通ですね。あとまんがではないけど
「デスマーチ 第2版」を買いました。まださわりしか読んでないけど思い当たる節がありまくり。処方箋とかそういう感じではないけど、頭のすみっこに入れておくためにはよさそうです。まあ私の仕事的には原書で読めよという感じなのですが高い(4,971円…)のでご容赦を。
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by michelle_s | 2007-01-23 01:30 | まんが

恥知らずノート

 土曜日は病院に薬をもらいに行く日だった。バイクで行ったのだが、師走だからか混んでいて、午前中の受付に2分間に合わなかった。処方箋を受け取るにはまた2時に戻らなければならないので、その間漫画喫茶へ。実は私、「デスノート」は会社の人に借りて3巻までしか読んだことがなかったのでこの機会に読むことにした。ほうほう、なるほど、えーっこうなるの。と結局最後までは読めなかったんだけど、かなり読み進めて病院に戻った。
 処方箋をもらってから薬局にいき、さて帰るかというところで、路上駐車をしている白いBMW7シリーズを見た。ダッシュボードの上に駐車禁止除外指定車標章が置いてあったのだけど、そのBMW、自動車電話のアンテナとかもあったりしてなんだかたたずまいが、その、なんだ、ドライバーは白いエナメルの靴はいて、背中に動物のプリントのあるセーターを着ている人な感じがして、この駐禁除外標章は本物なんだろうかと一瞬考えてしまった。本物だとしても、交付を受けたドライバー本人でなければ除外はされないことには変わりはない。まあ、ドライバーの方はいなかったので、以上の妄想は私の偏見であることを祈りたいですが。
 そういえば先日、近所のジャスコの駐車場でも、車いす車両専用の場所に、グロリアに乗ったパンチパーマのおっさんが堂々と駐車して、くわえ煙草でスタスタと店内に入って行くのを目撃した。「よかった、足の悪い人はいなかったんだ」…
…なんて、思うわけないだろ!
こっちのおっさんは、禁煙無視と駐車の合わせ技なので、10秒ぐらいでおっさんの人となりが全てわかってしまったような気がした。
 こういう事例は「駐車禁止 不正」でググってみたらば、モラル低下した日本では珍しくもないことのようで、表沙汰になった事件もあるらしい。そらそうだよねえ。私も駐車禁止系の話はテレビ朝日のワイドショーでやってる「恥知らずの現場」で見たもん。
 で、話を白BMWに戻すと、腑に落ちない感じを抱いたまま家路についたのだが、すぐにジャスコおやじのことも連想してしまったのだ。そうなると、「死にはしないけど、名前をかかれると心から自分の行為を後悔するノート」があったらこういう厚顔無恥のやつらの名前を書いてみたい、という心が生じてしまったのだが、単純ですなー。
 本家のデスノートは書かれた人が死んじゃうのだが、オレノートは書かれた人をスーパーモラリストにするのだ。書かれた瞬間自分のやってたことにエグられ、耐えられなくなって頭をかきむしって転げ回るぐらい、今まで感じていなかった恥を大量にお返しするのだ。こうして日本は美しい国になりましたとさ、めでたしめでたしとなりそうなのだが、おそらく真っ先に名前を書かれるのは自分だとも思う。
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by michelle_s | 2006-12-18 01:47 | まんが

復刊してほしい…

 ゼルダが届いてからはほとんど信長の野望をやってないんだけど、「へうげもの」を買ってからは「花の慶次」を読み直したり、その原作本の「一夢庵風流記」を読んだりしてた。大河ドラマは見てないけど。で、どこかで目にした「内閣総理大臣織田信長」というまんがを読んでみたいと思い始めた。現代に蘇った戦国武将が400年ぶりに政権奪取、信長が「新党のぶなが」を旗揚げして破天荒な政策で日本を改革する…という内容らしい。これだけでも読みたさMAXなのに、ちょいと検索すればだいたいこのネタを取り上げてる人はみなさん「もう、大好き」という感じで絶賛しているのだ。
 しかし、この本は既に絶版。古本でもほとんど出回っていない。しかしネット界隈での人気が高いせいかオークションでも高値がついている。実はこないだヤフオクで落とそうと入札してたんだけど、終了2時間前ぐらいにいきなり入ってきた人が値をつり上げて、8巻セットが9000円ぐらいになってしまったので泣く泣くあきらめたのだった。ものすごく悔しかった。ほぞを噛むというのはこういうことかと思うぐらい。今見てみたら他にも出品してる人はいるんだけど17200円から入札とか、ぼったくり価格をつけられてるのを発見。
 この漫画、電子出版でも実は読めるのだが、Macでは見られないし、何よりも面白いまんがはやっぱり手元に置いてちょくちょく読みたい。ということで復刊ドットコムに投票したんだけど、私の投票した漫画で今まで復刊したのって「サルまん」ぐらいだし、なんか望み薄そうだなあ。文庫版でいいから出してくれないものか。この世にはもっとつまらんまんががたくさん売られているというのに。
 どうしても読みたいからオークションで1万ぐらいまでなら出すか、という気になってしまってるんだけど、買ったとたんに復刊されたりしたらそれはそれで悔しいので、白泉社にメールしてみようかと思う、まんがのことになると冷静さを失う私です。
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by michelle_s | 2006-12-14 00:19 | まんが

久しぶりに書きます。

 久しぶりにエントリ書きます。今日、アジアカップ予選日本vs.サウジアラビアを民放ではなくBSで録画していたら、途中から津波情報番組になってしまった負け組の私です。しかし(私の)闘莉王、最後のPK「オレが蹴る」つって強力にフカさないでくださいよ…横山光輝の三国志で「わしが楊任よ」とカッコよく出てきて1コマで斬られていたのをなんか思い出してしまった。
 
 前に書いた通り、「信長の野望 天下創世」にハマり中で、我が家ではROM使用権が夫婦の間で激しく争われております。一応「天下統一は時間交替制で!」ということになったんですが。世間ではPS3も発売されたというのに我が家では3年前発売のゲームがフル稼働中。ま、PS3は別に買うつもりないけど。
 ということで私の中で戦国時代ブームが今来ているので、待ち時間はまんがを読むべく、戦国つながりで買おう買おうと思っていたモーニング連載の「へうげもの」の単行本を買いこみました。むひー、山田芳裕のまんがはどれを読んでも面白い!最初はモーニングの「いよっおみっちゃん」を読んでなんだこの凄まじく表現がオリジナルな人は!とショックを受けて「デカスロン」も読破したもんです。
 「へうげもの」の主人公は武人としての立身出世とメラメラの物欲の間を揺れ動く古田織部の物語…なんだけど、織田信長・豊臣秀吉・千利休などの面々が濃い。そしてキャラがめちゃくちゃ立っている。とくに上様(信長)がカッコいい。上記リンク参照。
 この作品の中では信長の笑い声は「上様のカン高い笑い声」と表現されていて、「うひゃひゃひゃひゃひゃ」と笑う信長が描かれているんだけど、男性のカン高い声ってどんなんだろう…と考えて思い当たったのがジャパネットたかたの高田社長…うーん合わなさすぎる。むしろピエール瀧の信長の凄みが増したらちょっと近いかもしれないと思った。違うか。私は好きですが。
 「へうげもの」、家から一番近い書店には1冊も置いてなかった。モーニングではかなり面白い方に入ると思うんだけどなあ。その本屋さんがへうげてないだけか。
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by michelle_s | 2006-11-16 01:04 | まんが

WY編からつまらん

 結婚式出席、旅行とイベントをこなしたら急にいろいろなことへのやる気を失った。何にも能動的にやる気がしない。ということはたぶん受信するだけの期間なんだろう。こういうリズムは誰しもあるものかと思うけど、そんなの関係なくネタを出しつづける必要があるクリエイターさんってたいへんだなあと思いつつも尊敬する。
 ということで受信一方なのでDMC2巻と、夫が借りてきてくれたキャプテン翼ワールドユース編を読む。DMCはあまりに気に入りすぎて友達(アホなこと大好き二輪部のみんな)に布教しようと、1、2巻とも回し読み用にもう一冊ずつ買ってきて会社に持って行った。今のところ好評なようで何よりだ。2巻はボーナストラックが好きなんよね。
 キャプつばワールドユース編なんだけど…あんまり面白くない。翼スゲーのインフレがずっと続いて行くだけなのですぐ飽きてしまう。ドカベンプロ野球編と同じぐらい主人公マンセーの度が過ぎて話がスカスカになってる。それでもまだこないだ夕ご飯を食べた店に置いてあった、ヤングジャンプの「キャプテン翼 GOLDEN23」よりは中身が濃い。なにしろ見開き2ページ1コマばっかりで話が進行して、翼が相手を抜いて「なにィ」だけで1週間10コマぐらいで終わってるのを見て目を疑ったもんね。
 やっぱり「キャラ出しとけばいいだろ」という姿勢のプロダクトは、たとえ原作者が書いててもつまんないと思ったのでした。漫画以外の製品化は言うまでもなく。やっぱり愛がないとねえ。
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by michelle_s | 2006-10-31 22:07 | まんが

ゴートゥDMC!

▽ ここんとこなかなか終わりそうで終わらない仕事があって、精神的・肉体的にもちょい疲れております。そんなときはまんがを読めばいいのさ!ということで最近買ったまんが。
 まずは「サルまん」の21世紀愛蔵版。「ちんぴょろすぽ〜ん」を読みたくて仕方なかったのにながらく絶版で、プレミアがついていてなかなか手が出せなかったところやっと再発されたのでうれしさもひとしお。ひさしぶりに読むとんち番長は格別ですよ。ボーナストラックで書き下ろしの萌えまんがが入ってて、相原先生とは思えない絵柄の萌え絵に驚くんだけど、私がツボだったのは「現実の女はめんどくさい!」という竹熊先生の叫びだったりする。
 これを買う時に家の近くの本屋にはなくて、横浜ポルタの丸善にも置いていなくて、ふと思いついてルミネのヴィレッジバンガードに行ってみたらたくさん置いてあった。さすがと言うべきか。上下巻を抱えていそいそとレジに向かっていたら会社の某ディレクターに会ってしまった。ただ、その人によれば「ここは必ず会社の誰かがいる」とのことだったが。サルまん、ネット書店では相変わらず品薄みたいなんですがヴィレッジバンガードにはあるってことで。ただいつもまんがは近所の本屋か、まんがの森で買うのでヴィレバンで買ったっていうとなんかサブカル臭がしてしまう気がして落ち着かないぜ!

▽ もうひとつ、前から気になっていた「デトロイト・メタル・シティ」の1巻をついに購入。狂笑。いやもう、今までこのまんがを知らなかった自分の不明を恥じたね。
 どんなまんがかはご存知の方もいるかと思うんだけど… 大分から「おしゃれで『お母さんにもいい感じね』って言われる感じの音楽」がやりたいと思って上京した青年、根岸崇一(23)が渋谷系やスウェディッシュ・ポップが好きなのに、なぜかデスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ(通称DMC)」のボーカル・ギターのヨハネ・クラウザーII世としてインディーズシーンで絶大な人気を得てしまい、いちいち苦悩するお話。まあ、Wikipediaが異様に詳しいので見て下さい。→リンク
 このまんが、ひところはメタル好きな人からは「メタルをバカにしてる」と言われたらしいんだけど、読んでみると根岸君が好きなオサレ系の音楽も同じぐらいからかわれてる。いやむしろ、90年代渋谷系の小ネタのほうがたくさん仕込んである。根岸君が事務所に内緒で、駅前でアコギ一本で歌ってる「おしゃれな音楽」が歌詞は「スウィーツベイビー 君はそうさぁーん」で、クネクネクネクネって擬音が書いてあるし(笑)
 このまんが、とにかく主人公だけじゃなくて、いちいちDMCファンの人たちのセリフもキレがあってコクがある。
「うおおお〜〜〜〜〜 クラウザーさんが0.5ファック勝ったぞ」
というセリフを目にして平常心でいられようか、いやいられない。読んでる間、ヒーヒー笑ってたので、夫にはクルクルパーになったと思われた。
 というわけで、明日会社に持って行ってデス声が特技の二輪部M氏に読ますことから始めて、FUKYOするぜ(とDMC風に書いたらはからずもFU○K YOUみたいになってしまったぜ)!
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by michelle_s | 2006-09-21 00:15 | まんが

ニモ

 家にはいまカクレクマノミが二匹いるんだが、イソギンチャクと戯れている様子は本当にかわいいよね。観賞魚店に行っても、来た子供はほぼ全員「ニモどこ?」って言ってるし、「ファインディング・ニモ」の影響力は強いんだなあと思う。実は私は観たことないんだけど。
 で、最近TV(テレビ神奈川ローカルかもしれないけど)「ディズニー・オン・アイス ファインディング・ニモ」のCMをやっている。スケーターたちが魚の着ぐるみを着て滑るショーなのだが、その、なんというか、CMを見るたびに私は「昆虫物語 ピースケの冒険」(田中圭一著)、とくにそれに出てくるカエル、を思い出さずにはいられない。この表現で何人の人に伝わるかわからないのだけど、とにかく衣装のデザインも狙ってやっているとしか思えない。おげれつ思考回路ですいませんって感じなのだが、興味を持った方はぜひそれぞれの画像を探してみてほしい。

 そういえば会社のサッカー部の人で、「ファイティング・ニモ」と言っている人がいた。実際映画では結構戦ってるらしいと聞いたが、ちょっとの発音の差でえらい違う映画に聞こえる。
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by michelle_s | 2006-04-13 23:59 | まんが

陰陽師12巻

 「陰陽師」の12巻を買ってきた。原作:夢枕獏、とクレジットされてはいるけれど、8巻ぐらいから後は原作と別の宇宙に旅立ってしまった、漫画の岡野玲子ワールドになっているのはずっと買っている読者なら皆ご存知のことと思う。
 私の場合は最初に漫画(岡野版)の1、2巻を読んでから小説(夢枕版)を読んだ。それからは漫画と小説の間の往来がとても楽しかった。
 初期の岡野版は「鬼の上前をはねる」安倍晴明が涼やかに活躍する姿と、天からの恩寵を受けていながらまるっきり天然なワトソン役・源博雅と晴明とのコンビぶりを描きながらも、百鬼夜行や生成などをひんやりと、しかし血のにおいがするような表現で描き、「平安の雅で陰惨な闇」を、言葉を具現化する以上の表現で見せてくれていた。私は結構なハマりっぷりだったのだ。
 11巻、12巻と読んだが、まず初期の頃のような、事件が起こって晴明と博雅が一枚かみ、陰陽師は常人にはわからぬ理でもって事態を収束させる…てなはっきりしたストーリーは消え失せている。内裏が焼失し、安倍晴明は藤原と源、どちらにつくのか、そして都や国の命運は…?というような流れはあるにはあるのだが、本当に注意深く読んで行かないと取り残される…というか本筋ではない感じがする。ネームや絵の中に晴明が何者か、何の叡智を手にしているのかに対する隠喩と象徴はたくさんこめられているけど、「正解」はもちろんはっきりと示されることはない。岡野先生は、この作品を漫画ではなくて宝のありかを示す賢者の書物にしたかったのだろうか…
 残念ながら読み手のひとりである私は凡愚なので、ある程度のオカルト的お約束みたいなものはまだ読み取れるとしても、あえて明らかにせずに作者が作品中に埋め込んだ謎を、作者の意図通りに掘り出せる自信はないし、それをする気もない。最初からそういう作品だとわかっていて手に取ったなら話は別だが、「平安の雅で陰惨な闇」を調律し解決する陰陽師の「漫画」を期待して読んでいたので、ストーリーも読者も、作者が考えた宇宙の真理の宝探しを強いられるような話になってしまったのが残念だ。そんな高尚なもんじゃなくっていいんです。

 なにしろ、12巻ではいきなりエジプトのイメージが頻繁に繰り返されるのだ。というか、前世はエジプト人になっちゃってます、晴明。誰これ?なんでエジプト?と、今まで平安時代の日本の話を読んでいた人間は面食らう。しかし、そんな風に思ってはいけない。作者が公式サイトなどでかたる言葉をヒントに、テクストを読み解く人間だけが「選ばれし読者」になれるのだから。
 …でも、その作品の中で、作品の受け手に一応の答えを「漫画で」提示するのが漫画なんではないのかなあ、とボンクラ読者の私は思う。ストーリーにオチをつける、というのも重要な答えになると思うんだけど、全ては隠喩のかたちで提示されているので、これはもう作者側には漫画の態に収める気はないのではないか、とも思える。
 百歩譲って注釈書や解説書が必要な漫画もアリかもしれないが、この漫画は最初はそうではなかったはずだ。そして私が好きだったのはその漫画だった。
 それでも根気よくずっと読んできたから、なんとなく物語が最終巻に向けて動き始めているのはわかるのだが、ここで収束するのは当初あった「安倍晴明の物語」ではなく、「岡野玲子と安倍晴明の物語」が収束していくのだと思う。
 私としては最初の頃の晴明と博雅が平安の世を行きつつも不可思議な事象に出会う、そういう話を続けつつ、大きなストーリーも完結させてくれれば、最終巻を読み終わったら感動したと思う。だが最近は晴明、鬼や怨霊レベルのものは相手にしなくなり、この世の神秘や大いなる叡智ばかりと戯れる。作品中の難解な晴明ポエムを読むたびに、完全に安倍晴明とシンクロしてしまった岡野先生の姿を見る思いがして「木乃伊とりが木乃伊に…」という感想が第一に浮かんできてしまう。ウンベルト・エーコの「フーコーの振り子」もオカルト本(テンプル騎士団が…カタリ派が…生命の叡智が…とか)編集に関わって木乃伊取りが失敗、という話だったので、晴明ポエムを「私にはわかるわ!」と下手に思っちゃう人がいるかもしれないと心配。余計なお世話だが。
 それでも古本屋にも売らず買い続けてきた訳なので、ファンではあるわけだ。最終巻の13巻、ポエムは少なめにして、あくまでも漫画として晴明の物語にちゃんと幕を引いてほしいと思っている。

漫画「陰陽師」岡野玲子

小説「陰陽師」
夢枕獏
(アフィリエイトじゃないよ) 
岡野玲子先生公式サイト http://www.najanaja.co.jp/omj/omj_frame.html
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by michelle_s | 2005-09-15 00:44 | まんが
 週末は静岡帰ってて、姪っこにかわいいねーかわいいねーと言ってたりした。で、高校時代からの親友が家に来てて、しゃべってるときに川原泉の「笑う大天使」(わらうみかえる)が映画化と聞いて驚いた訳だ。半年前に告知されてたようだが、全然知らなんだ。やっぱりネットだけじゃなくてたまには本屋行かないとダメだな。
 なんせ友達と妹と私は、「笑う大天使」連載時にターゲット年齢層だった、川原教授作品をほぼ全作品読んでいるコアなファンなんで、さっそくその場でネットで情報確認をしてみた。そして
「…すごい心配…」
という結論に達した。
 公式サイトの紹介文にしてから、いかがなものかって感じなのだ。

「3人の女学生が繰り広げる青春物語をワイヤーアクションとCGを駆使して描く」
え?
「新感覚“お嬢様系ハイパーアクションコメディ!”」
工エエェェ(´д`)ェェエエ工

ちょっと待て。
あんた本当に原作ちゃんと読んでんのか?

キャストが(とくに一臣殿下が)イメージと違うとか、そういうのは演技力でどうにかなってもらうとして、 明らかに原作を設定とストーリーだけいただいて、その他はまったく適当にやっつけるつもりなんじゃなかろうな。本来原作の読者がこの作品にたいして愛情を抱く部分というのは、それこそ周到で緻密な演出でしかカバーできないと思うんだが。上のリード文からは、この映画化が
「俺デーモンになっちゃったよー」
になってしまうリスクが非常に高い印象を抱くのだが。ワイヤーアクションで川原教授まんがの「面白うて、やがてかなしい」雰囲気を再現できたらそのときは素直に絶賛しますけどね。

 この件に関するWeb日記やブログはやっぱり多くて、99%が不安な反応をしているようだった。とくに(以下既に原作読んでる人用)
・ダミアンの「てぇーてぇーてぇー」はどうする気か
・ダミアンの麦チョコ拾い食いとかどうする気か。やっぱフルCG(笑)ですか
・ちゃんと「もぎゅもぎゅ」って食えるのか
・中途半端なラブコメなんかだけには絶対にしてくれるな
…などなど、やはり妹・友達・私が最初に抱いた危惧はファンに共通のもののようだ。今のところ、映画化は「月曜ドラマランド」レベルと予想し、あまり期待はしておかないほうがよさそうだ。
 しかしこの映画会社、「アメリ」はともかく、「えびボクサー」とか「キラーコンドーム」とか配給してんのね。さらに不安になった。
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by michelle_s | 2005-06-13 10:23 | まんが