凡庸なるがままに。


by michelle_s
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Road to France: アタック25体験記(1)

 皆さんお待たせしました。「アタック25」の予選に行ってまいりました。誰も待ってないですか。

 さて「予選に来ていいですよ」の葉書が来て、日曜の午後3時半に私は東京は芝公園の朝日放送東京支社へと向かった。 
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ここです。

 案内葉書には「ロビーにご集合下さい」とあったのだが、入り口で守衛さんに葉書と入館証を引き換えてもらっても、時間になるまでは屋内には入れないのだ。寒い曇りの日曜日の午後、「アタック25に応募した」ということ以外には何の共通点もない60人程の老若男女が、所在無さげにただ時間を潰している。皆お互い視線も会話も交わそうともしないのは、TV番組に応募しちゃったことに少し照れがあるからだろうか。それにしてもこの所在の無さはどうだ。ゲームボーイアドバンスを持ってきていて本当に良かった。
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アタック25好きの老若男女


 やっと3時半になり、筆記試験会場へと通されたのだが、出場者に付き添ってきた人は玄関の中には入れないのだ。これから予選に行く人はひとりで行かれるよう、ご留意ください。
 試験、というか予選だが、仕切っている人はABCの社員さんらしく、関西なまりでよどみなく有象無象の集まりの予選を進行させて行く。そのソツの無いしゃべりは、いかにも合コンでモテそうな「テレビの人」って感じだった。
 会議室に並べられた机に3人一組で座る。ノリとしては検定試験とか運転免許試験のそれである。検定試験と違うところは机に記念品のボールペンが置いてあるところか。隣に座った青年は何回か来ているらしく、仕切りの人が
「以前に出演された方いらっしゃいますかー?」
と発した質問にひとり手を挙げた人がいるのに、
「あ、意外と少ないんだー」
と言っていた。というか何かと独り言をつぶやいていて早い話がウザかったのだ。なんか落ち着かないし。またこいつが、最初に自分のプロフィールと自己PRをシートに記入して行くのだが、ものすごく鉛筆の音を立てて記入するんだ。こういう奴がテストのときに周囲にいると気が散ってしょうがない、と思う自分がいつの間にか本気になってきていることに気付く。

 さて予選問題は30問に8分で答えるペーパーテスト。普通の試験とクイズと違うのは、知ってれば答えられるけど、知らなきゃそれっきり、考えてどうにかなるもんじゃないというところだ。で、どんどん書いて行ったのだが、4問程分からない問題があった。その一例。
【問】同一の元素に属し(原子番号が等しく)、なおかつ質量数が異なる原子を意味するギリシャ語の「同じ」「場所」から何と呼ぶでしょう。
【答】アイソトープ

 知らねえよ!っていうかイアン・ソープなら知ってるが、アイソトープのことなんか考えたことないよ。あ、あと自分でもヤバいと思ったのが去年のレコード大賞を知らなかった(答えはミスチル)。これ、意外と自分で思っているよりできないものである。
 まあ、知っているかどうかだけがキモの選考なので、ペーパーテストはすぐに終わり解答用紙は回収された。採点の間また訪れる、知らない者同士の所在なき時間。くどいようだが本当にGBA持ってきて良かった(PSPでもDSでもいいんだけどさ)。
 そして15分後、合格点数に達した人の名前だけが呼ばれる。これは正直言ってかなり久しぶりに味わうスリルであった。私の前と、その前の番号の人が受かっていたので少し嫌な感じがしたのだが、私の番号と名前が呼ばれたとき、マジで嬉しかったのが悔しい。今回のトライに関して、「準備一切ナシ」で臨むのが一応のネタ基準だったのだが、いつの間にか片手間気分ではなくなってきていた。思えばこの辺りから徐々に「アタック25」マジックと言うか、TVの魔力に取り付かれ始めたらしい。
 ちなみに隣の席の青年、ものすごいがっかりしたリアクションで帰っていかれました。

 ペーパーテストを通過したら次は「面接」である。何でクイズで面接なんだよ、と思うが、やはりTV的にアレな人をふるいにかけるためにも必要なのだろう。さっきまでの仕切りの兄ちゃんはアシスタントに回り、ディレクター然としたおじさま2人が面接にあたる。
 方法は就職の面接のように自己PRをひとりずつしていく。とにかく声が小さいのはマイナスの要素であるらしく、しきりと事前に強調していた。そして、ペーパーテストの結果よりも、この面接で逆転する人もいる、との説明通り、ここでのパフォーマンスの方が重要らしい。
 しかし一口に自己PRと言ってもさすがに「アタック25」だけが共通要素の老若男女、あまりにバラバラすぎて面白い。
 自分で本を書いている人だの、
 主婦だの、
 地下鉄の運転士さんだの、
 ゲーム会社社員(私だ)だの、
金田一少年で事件の起こった山荘かというくらい脈絡の無い人々が集まっていて、並み大抵の自己PRでは突出することは難しいのである。そうやって出場の困難さを強調されればされるほど、あたかも自分が以前から「アタック25」に出場したくてたまらなかったかのような錯覚を起こしてくる。恐るべし、TVの魔力。そこで、皆次第に「自分がどんなにアタック25好きか」を強調し始めるのである。まさに入社試験。
 しかしそうやって面接を通過し、合格通知葉書が来たとしてもそれは出場権利を得たに過ぎない。その後はやはり成績順にABCからお呼びの電話がかかってくるらしく、その電話を逃すともう次は無いそうである。そりゃ、この時点ではもう完全に応募者は「出させていただく」姿勢になっており、TV局にとっちゃいくらでも替えのきくもんだからだ。

 というわけで、実際に体験してみるとフランスはおろか、児玉清氏に会うまでの道のりも遠いことがわかった。合否がわかったらまたこのブログでご報告したいと思う。
 では、アタックチャァアーンス!(`・ω・´)ノ (←洗脳完了済)
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by michelle_s | 2005-02-22 23:48 | アタック25